たまたまの瞬間

社長、理事長、会長,、部長、店長など…あらゆる”長”がつくリーダーに必要な資質は

「俯瞰する」ことができる能力だと思います。

高い位置から全体を見渡し、正しい方向に全体を導く。

組織が大きいほど、踏み込むべき領域を見極め

ディテール(細部)は、信用して任せることが大切になります。

細かいことは見なくてもいいということではなく、

俯瞰しながら”違和感を感じる”ことができること。

これは意外と難しい。

うまくいっている時に、その中に矛盾点や不安点=”違和感”を見つけ出す感性は

いつも、120%の情熱でその事業に取り組んでいなくては身につけることはできない。

逆にうまくいっていない組織の中で、「どこを改善すれば全体が正の方向に動くかを見極める」ことは困難な作業です。

なかなか改善できない組織は、全員がディテールばかりに気を取られていて、全体を俯瞰するリーダーシップが存在しません。

全員が細かいことばかり言っていて、相互批判が多いのが特徴のような気もします。



「俯瞰して任せる」ことと「任せっぱなしの無関心」は違います。

常に”視線の端”に現場の様子を見ている感覚が大事です。

通常の人が120度くらいの視野で見ているとすれば

”長”がつく人は180度…いや200度くらいの広域な視野が必要。


私は店に行くと、よくフェロー(スタッフ)達から

「コージさんは、いつも見てほしくない瞬間に現れますよね」って言われます。

これは、実は正しくない。

私はフェロー達が気付いている5倍くらい店に行っています。

時には店内に入らず、外から雰囲気だけを見て帰ることもあります。

店にいなくても、報告のメールは100%目を通しますから常に店の様子は分かります。


大事にしていることは、ディテールは現場を信用して任せ

「俯瞰して違和感を感じる」ということ。


私は店に入った瞬間に、壁の絵のゆがみから照明切れの電球まで気付きます。

また、店内の気温や音楽BGMの音量まですべてが気になります。

たぶん100くらいの指摘事項を

瞬間に自分の中で分析して、総合評価しています。

そんな中で、どうしても指摘したいことがあった時だけ

ワンポイント指導をするので

「私が店舗の指摘をする」=「たまたま見られたくないときに現れる」となるわけです。

しかし、いつも店を俯瞰して見ている感覚の私からすれば

”たまたま”の瞬間は存在していません。

1日に300名のお客様が来店されるとすれば

「たまたま」と言うフェローは、お客様を1/300と捉えています。

もちろんお客様からすれば、1日の来店数など関係なく

自分の注文が全て、つまり1/1ですから

「たまたま」などあり得ないわけです。



たまたま、不機嫌な接客をしてしまった
(それを指摘されたフェローは普段の表情を鏡で見ましょう)

たまたま、電球が切れていた
(2〜3日切れっぱなしのことが多い)

たまたま、お客様の要望に気付かなかった
(なぜかクレームは続く)

たまたま、盛りつけが悪い皿を出してしまった
(そんなシェフほどプライドが高いですね)

たまたまレシピを間違えた
(なるほど、もう2度と来店しません!)



たくさんの”たまたま”が積み重なって店の文化を崩していきます。

お客様にとっては”たまたま”は存在せず

その瞬間の評価が全てなのです。

できから、「たまたまの瞬間」に私が居合わせることは

とても悪い状態に陥る兆候です。



俯瞰して見れば、あらゆる組織の矛盾点が見えてきます。

組織や人間関係が広がる中で、

全体を俯瞰し、正しい判断をするためには

自分自身が成長して

さらに高い位置から全体を見れるように訓練する必要があります。

自分自身の”違和感”を信じる感性を磨きながら、

しっかりと足元を見つめながら進んでいこうと思います。



今日も感謝。





CORNER 1st.Anniversary Party











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