散歩道

山間部では雪が降るなど
宮崎でも本当に寒い一日でした。

年の瀬〜年始にかけては
店舗がフル稼働で動いているため
毎年ノンストップで動き続けています。

三が日があけて、
やっと少し心にも余裕ができ
久しぶりにゆったりとした気持ちで
平和台公園を散策してきました。



風景や自然の音を楽しみながら
池の周りをゆっくりと歩きます。

美しい...。

久しぶりに空を眺め
時間を忘れて森の中に入っていく。

気がつけば、やがて強く厳しい寒風のせいで
耳が痛くなり、目が乾いてあけられず、
唇もひりひりと火照りだし
指先の感覚すらも無くなってきました。

南国宮崎には珍しい
それほどに冷たい散歩道を歩きながら
”ふと”考えたことがあります。

たしか前回ここに来た時は
猛暑厳しい8月だったけれど、
人間って不思議なもので、
こんな寒風の中にいては
あんなに暑かった夏の日の”肌感覚”は
どんなにがんばっても思い出せません。

過ぎ去った”肌感覚”って
記憶から簡単に消えてしまうものなんだろうか?

感情〜こころ〜も、同じなのかな。
過ぎ去ればすぐに忘れて
やがて曖昧になっていく。

明るく晴れた日差しの中では
暗闇の不安を思い出せないし、
逆に不安の中では
希望に満ちた朝日の光景は思い出せない...。

本当に不思議なものです。

アメリカの高名な臨床心理学者
L.ザルズマンが解いた
不安の正体のメカニズム。

”フラジャイル(壊れやすい/脆い)な存在である人間が
絶えず変化していく環境に適用しようと
もがくことから不安が生じる”

では不安から逃れる為にはどうすれば良いのか?
その解をこう答えました。

”here and now"
いま、ここを生きよ!!

全てを受け入れて、決然として立て!
そして、いま、ここを生きよ!!

厳冬の中で、
夏の肌感覚は思い出せない。

もし大雪が降って動けず
すべてに閉じ込められたとしても
自然の摂理に逆らわずに
全てを受け入れて生きる勇気を。

そのうちに雪はとけて季節は巡り
必ず生命溢れる春はやってくるのだろう。

長い夜の暗闇の中を耐えてこそ
朝の光が神々しくうつる。
ひとはその中に希望を見いだす。

そしてまた美しい夏が巡れば
心凍るような出来事も
すっかりと心から消してくれる...。

新春のお笑いTV番組は
今の自分にはむなしすぎて見る気がしない。

何度も震災の風景を映し出し
「あのときを決して忘れること無く...」
そう涙を浮かべて語っている人気タレントが
逆のチャンネルではくだらない宴の中にいる。
同じ時間、同じ箱の中に
そこには二つの”逆の”人格が存在し
僕の頭を混乱させる。

そんなギャップが不自然すぎて
せっかくの正月なのに
いつもと違う新年の肌感覚なんです。

せっかくの正月なのに
どうしても”めでたい”気分になれない。

実は、昨年末に突然大切な親族を急病で亡くしたことも、
そんな理由のひとつだろうと思います。
大きなイベントの最中に突然倒れ、
そしてそのまま病院からでることもなく
わずか2ヶ月後に逝ってしまった...。
だれにも話さなかったのは
年末〜年始の喧噪の中で動いている様々な”事情”があり
その流れを私事によって変えたく無かったから。

ときに”事情”を優先し
自分を殺さなくてはならないときがある。

だれにも分からない、自分だけの悲しみの中で
いつも笑顔で自らを”馬鹿”にすることが
必要な時もある。

ときには、それが定め(宿命)でもある。

テレビの向こうのタレントや文化人たちも
同じような気持ちなのだろうか?

それとも、9ヶ月前の過ぎ去った季節は
すでに肌感覚に残っていないのか...。

震災後に日本を訪れた
ダライ・ラマ14世の言葉を思い出す。

〜決してあきらめないでください
どのような困難にぶつかろうと
決してあきらめないでください
よりよい心を育み
思いやり深い人であれ
身近な友人のことだけでなく
全ての命を慈しみなさい
心の平安を保ち、
世界平和のために尽くしなさい
もう一度言いましょう
決してあきらめないでください
どのような状況におかれようとも
あなたのまわりで何が起ころうとも
決してあきらめないでください

”here and now"
いま、ここを生きよ!!と声が聞こえる。
あきらめなければ、明日はやってくる。
もちろん、全員に平等にやってくる。

過去に縛られて、人も、政治も、街も、
みんなが身動きできないでいる...。
そんな気がするんです。

でもね、時には宿命を背負いながら
それを踏み越えて明日への一歩を踏み出さなくては
輝いた未来はやってこない。

私は過去に生きない。 

明日をどんな一日にするか...?
それは”今日をどうやって生きたか”で決まる。

もし、明日がどんなに苦しくて
辛い日であったとしても、心配ない...。

人間の曖昧な記憶は
苦しかった日の”肌感覚”は
きれいに消してくれるのだから。

9ヶ月後にはみんな忘れて、
また大笑いしているからね。

僕たちは、大丈夫だよ。
きっと...。

心強く、優しく。
前へ!!

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