旅の空で想う / What's the vision of yourself?

海外で一人になると
“自分がここで生かされていることの意味”
をふと考える瞬間がある。

振り返れば
様々な出来事があった。

苦しかったことも
その全てが血となり肉となり
何よりも“経験”という
かけがえのない財産になって残っている。

歩んだ道は
美しい景色の中だけではない。

荒れ狂う暴風雨の中を
必死にもがきながら
ひたすら一歩を踏み出すだけの
辛く苦しいトンネルのような暗闇もまた
懐かしい思い出。


心から信じあえる仲間も出来た。

世界中にいる友は
どこにいようが心が繋がっていて
いつも私を勇気づける。

そんな仲間、
かけがえのない友との出会い。


そして…
別れも経験する。


自分が心を開いていた仲間の裏切り。
信頼していた友との別れ…。

これほど辛いことは無い。

決別すべき時が来て
初めて気付くこともある。

最後の瞬間に見せた
友の本当の心を知るのは
“苦しみ”でさえあった。

 …



その友はスーパースターのごとく
いつも光り輝いていて
華やかなオーラを放っていた。

発言は常に話題をさらい
華やかな行動は人々を驚かせ
賛辞と羨望の中に生きる。

非の打ちどころの無い
まるでスーパースター。

過去の栄光を武器にして
自分自身の姿を自由自在に飾り立てる
“セルフプロデュース”の術を学んだ彼は
「自分は何でもできる偉大な人物である」
と信じるようになった。

浮かれた世界は“出来ない”弱気な彼の姿を
決して許してはくれない。

本当は臆病な彼の本心など
誰も望まない。

やがて存在しない世界を創り上げ
できもしないことを大げさにふれまわり
大勢の人に迷惑をかけるようになる。

彼にとって、成功は100%自分の能力であり
そして、失敗は“実力の無い者”の責任である。

彼を真摯に支えながら
傷口が広がらないように修復してきた
側近の仲間でさえ
やがて愛想を尽かすようになる。

誰もが心に「欲求」を秘めている。

人は自制心を学びながら
それをコントロールする術を学ぶ。

自分を大きく見せたい「自己顕示欲」
人の上に立ちたい「出世欲」
世間に認められたい「名誉欲」
そして、
何でも自分のモノにしたい「所有欲」

「欲求」は時にエネルギーとなり
成長の為のモチベーションとなる。

しかし囃したてる周りの声にのって
「全ての成功は自分だけの実力」
だと勘違いしたときから
彼は“変わって”しまったのだろうか?

自分を支えてくれる大切な仲間達を
成功の為の“道具”だと思い始め、
やがて彼の「欲求」は暴走を始める。

忠告には耳を貸さなくなる。

自分の「欲求」を満たしてくれない物は
全て“敵だ”と感じるようになった。

「世の中は自分の成功を望んでいる。
自分は世の中を救う救世主である。
そのためならば、多少の犠牲は仕方がない。」

まるでそう言っているかのような
理不尽な言動や行動。

自分の「欲求」を理解しないものは
“能力の無い者”として見下し
容赦なく切り捨てていく。

彼を、まるでヒーローのごとく
もて囃す世間の声も
彼の歪んだ哲学を助長していく。

いつのころからか
彼はまるで“別の人”になってしまった…。

「おおかみ少年」の童話にでてくる
主人公のように
最初は面倒を起こしても許されることが
騒ぎが大きくなるにつれ
近い人間達さえも、
だんだんと疑心暗鬼になった。

嘘や虚像がばれたときの気まずさは
“謙虚さ”を学ぶための経験。

子供のうちに誰でもが通る道である。

でも彼は、そんな“謙虚さ”を学ぶ前に
一時の大きな成功を手にした。

パワー(金・権力)を手にしてしまった。

常に大きなことを吹聴し
調子の佳いセリフで周りを信じ込ませ
大いに持て囃される人生の栄華を謳歌する間に
それは“一瞬の花火のごとく儚い”ことにさえ
いつしか気付かなくなってしまう。

夢のごとき栄光の瞬間が消えないように
虚像のメッキを塗り重ねる間に
ひとり、又一人と離れていき
挙句の果てには誰が残るのか?

そんな人生が楽しいだろうか?

きっともう…

彼には分らないのだろう。

どれだけの人が彼のことを信じ
共に夢を見たのかということを。

仲間だと思っていた彼の
冷たい言葉や言動に心を痛めた
数多くの友人たちの想いを。

夢を託し、やがて裏切られ
静かに消えていった者の悲しみを。

過去の成功は
自分だけが創ったものではない、
常に周りの仲間が支えていたのだという
そんな“あたりまえ”のことさえも
彼には敗者の遠吠えに聞こえる。

もしかしったら
『理想とする自分の姿』が
世間の常識と違っている
だけかもしれない。

しかし…

失った心は決して帰ってこないし、
ましてやお金では買えやしない。


もう二度と彼には
会うことは無いのだろう。

なぜならば、私もまた
狼少年の孤独な本心を知り
彼のことを信じられなくなったのだから。


変わらないものはただ一つ。

純粋に彼を信じていたあのころの
共に夢を語り合った日々。
そんな楽しく希望に満ちあふれていた
懐かしい“思いで”だけ…。

旅に出ると
いつも思い出す彼の笑顔。

過ぎ去った時計の針は
巻き戻すことなど、できやしない…。


"Trust the vision of yourself"
”自分の理想の姿”を信じよう!

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