”繋ぐ”ということ

大晦日から正月の2日間
年を繋ぐ数日間のほとんどの時間を
店舗で過ごしました。

お陰様で数店舗はセールスレコードを更新し
営業的には素晴らしいスタートになりました。
大勢のお客様をお迎えし
本当に感謝の気持ちでいっぱいになります。

私はオペレーションに参加することは
ほとんど無かったのですが
(本当は寿司職人やりたいんだけど…)
外側から細部まで店の様子を眺めつつ、
気になった部分を都度
そっと方向修正していきます。

年末年始は、1年間で
もっとも忙しく
店舗の本来の実力が
如実に現れます。

ほとんどのフェローが頑張っている中で
残念な光景を見ることになりました。

全員が忙しい店内で走り回っている時に
覇気のない表情で
疲れ果てたようなやる気のない態度の
アルバイトフェロー達が数名いたこと…。

忙しい時こそ、苦しい状況の時こそ
そこを乗り越えて、いきいきと動けるのが
プロフェッショナル。
いったんエプロンをつけたならば、
お客様から見れば社員もアルバイトも同じ。

プロの舞台に上がっている緊張感が無い…。

仕事をするものは、常に100%のモチベーションで
持ち場に就くことができなければ
そこに立つ資格はない。
他の頑張っている仲間たちに対しても迷惑であるし
何よりも、お金を払って時間や空間を買っていただく
お客様に失礼である。

プロの世界は厳しい。

心ないものは去っていくのみ。

チームを守ることは
お客様を守ることと同じ。

この時代の中で常に成長を目指すならば
厳しさから逃げていては生きていけない。

3歩進んでは2歩下がることの繰り返し…。

今日からまたスタートの心持で
一から足元を見直していきたい。



実は、年越しの大晦日に
とても悲しいニュースが飛び込んできました。
年内の営業を終えてホッとしていた
新年を数時間後に控えた夜に
突然の電話…。

タリーズ開店当初からずっと店を支えてくれる
大切な社員のお父様が亡くなったとのこと。

「忙しいときにすいません…」

病床の父の死去を報告し、
明日の初売に参加でいないことを
震える声で詫びた電話。

正月には売上と店の様子を心配する
激励とお詫びのメールが
店舗に届いていました…。

父の死に対峙して
究極の悲しみの中にあって
仕事のことを、仲間のことを気遣ってくれることに
何ともいえない気持ちが湧き上がってきます。



3日後に大きな催事を控えた
6年前の冬の日…。

私も先代(父)を亡くし、悲しみの淵の中で
葬儀の晩に徹夜で仕込みをして
宮崎には珍しい大雪のなかで
涙を流しながら
スタッフ全員で仕事をしたことが思い出されました。

静かで悲しい冬の思い出。



12月31日の夜に
大晦日の夜に父を亡くし
父と一緒に年越しができなかった
彼の家族の無念さと
悲しみを思うといたたまれない。

そんな辛い年越しをしている仲間がいることを、
私が見た覇気のないアルバイトの彼は
きっと気付いていないのだろう…。
悲しみの中でも店の様子を気遣って
心で戦っている彼の気持ちは
きっと伝わっていなかったのだろう。

長く店を運営していれば
本当にいろんなことがあります。
人生にもまた、様々な試練があります。

あたりまえの風景は、今日いきなり
できたものではない。
これまで本当にたくさんの人達が関わり
想いや愛情を持って創り上げてきた世界。

そんな情熱を繋ぎながら
今日の風景ができているのです。

引き継ぐことの重みと感謝を
今一度全フェローに話をし、
教えていきたいと思います。

テレビをつけたら
駅伝の熱闘が繰り広げられていました。

タスキをリレーして
栄光のゴール切るのはたった一人。
その裏舞台では、全ての選手はもちろん、
監督、コーチ、そして
決して表には出ない大勢のスタッフ達の努力があります。

全員の想いを繋いでゴールを目指す
駅伝マラソンの光景は
店舗運営に似ている。

我々はゴールのない戦いをしている。

しかし、その瞬間にお客様に感動を与えるためには
現役のフロントランナー達が
これまでの歴史や想いを理解し
去っていった者たちの情熱を受け継ぎ
100%の力を発揮しようとする”前のめりな心”
そんな努力を続けることが大事なのです。

プロの世界は厳しい。

厳しさを胸に抱いて
全てを受け止めて
今日も大切な1日を精一杯に
生きていきたいと思います。

父に感謝。

合掌。

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